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日々の記録等をつれづれ

ライカⅢfの革を貼り替えた

http://instagram.com/p/mkZVyiEVQx/

数週間前に知り合いからライカⅢfを譲り受けました。欲しいとは思いつつもお金を出すのは躊躇われる一品でしたが、知り合いから大事に使ってくれるのならばという条件で頂くことができました。

このⅢfは以前借りて1ヶ月ぐらい使ったことがありましたが、なんせ測距用ファインダーと50mm画角のファインダーが別々で、かつどちらも小さくて非常に見にくい代物。ただし上部の金属のツヤやメカニカルなディティールはそんなことをほんの少しだけ気にならない程度にはなるぐらい所有欲を満たしてくれるものでした。

で、そんな物を幸運にも譲って頂くことができたのですが、元々貼って合った革は経年劣化でボロボロと崩れてしまう状態だったので、この革を貼り替えることにしました。

今回貼り替えに使った革はこちら。
http://aki-asahi.com/store/html/IIIf-self/IIIcf-self.html
すでにカメラに合わせてカットされた革で、裏面にはシール状になっています。

以下に今回の貼り替えの手順を書きます。
基本的には上記サイト中に革の剥がし方や貼り方が掲載されており、そちらを参考に行いました。

0.貼り替えに必要な道具

  • アルコール
  • カッター
  • マイナスドライバー
  • ブラシ
  • 紙ヤスリ

1.古い革を剥がす
上記サイトにはリムーバーを使った剥がし方が掲載されていますが、今回のカメラはすでに革が経年劣化でボロボロと崩れているような状態だったので、ひたすらカッターの刃で引っかけて取り除きました。ゆで卵のかなり固い殻を剥がしていくような感じで除去していくことができました。

2.残った接着剤を除去する
上記のように革は簡単に剥がれましたが、手こずったのが革を貼っていた接着剤です。
最初はアルコールで拭けば取れると思いましたが、綿棒に染みこませて思いっきり擦っても少し取れる程度でした。そこで上記サイトを辿っていくと、筆でアルコールを染みこませつつ、カッターの歯のない部分やスクレーバーを使ってゴリゴリ削ると書いてあるのを見つけました。この方法ですとゴリゴリと接着剤を落とすことができましたが、地の金属に傷が付きそうなときもあってハラハラでした。細かい削り屑が結構でるので、ブラシでこまめに払いました。一通り剥がした後は、#400ぐらいの紙ヤスリで表面を整え、アルコールを染みこませたキッチンペーパーで拭いてあげました。

3.新しい革を貼る
上記サイトの貼り方通りに貼りました。かなり良い精度でカットされているためか、隙間なくぴっちり貼ることができました。ただ一時的に接着力を落とすためにアルコールを接着面に塗るときに、付けすぎて少し革面に回り込んで溶け気味になってしまったので、水のほうがよかったのかもしれません。また、レンズ下の部分で分割されていますが、少しここがあまり気味だったのでニッパーで切って整えました。


1日経った今日にはもうしっかりと定着してます。
やはり新しい革は触り心地がよいですね…。

次の土日ぐらいにフィルムを入れて早速使ってあげたいと思います。
そのためにもまずは35mmのフィルムを買わねば…。