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日々の記録等をつれづれ

米田知子『暗なきところで逢えれば』を見て

写美にネコライオン展を見に行くときに、併せて見た米田知子さんの展示がとても印象に残ったので、ちょっと雑感をば。

東京都写真美術館『暗なきところで逢えれば』

一見するとただの風景とも見られるが、とても真っ直ぐな構図でその景色に向こうに写るものを伝えようとしているように自分には感じ取れた。
写真を見れたときは抽象的な作品のように思えたけど、作者は撮影の前にしっかりと文献を調べて撮影には臨んでいるとのこと。
タイトルも簡素で客観的な表記なので、受け手に最低限の情報を提供しつつも、色々と考えられるようになっていた。

恐らく中判67のフレームは作者の真っ直ぐな感性にとてもマッチしていたのも印象的だった。
自分が撮りたいと思っている写真の一つのモデルとなるような写真ばかりで、思わず図録も買ってしまった。

色々な方の展示を見てきたけれど、この方ほど自分のやりたいアプローチと近い人を知らないので、とても参考にさせて頂きたいと思った。

米田さんのインタビュー記事もあったので一応参考までに。
米田知子 インタビュー